こども家庭庁 有識者会議にてヒアリング


平野利枝です。先日、『こども家庭庁の有識者会議』に関わらせていただいたので報告させていただきます。

2023年6月某日

昨年の“準備室”の時より、やり取りをさせていただいている“こども家庭庁の担当の方”からご連絡をいただきました。【こども関連事業従事者の性犯罪歴等確認の仕組みに関する有識者会議(第1回)】という会議の中で『被害当事者としてヒアリングに協力してもらえませんか?』というお声掛けでした。


その時はなんだか実感が湧かない状態でしたが『私でお力になれることがあればお引き受けさせていただきます。』とお返事をしました。躊躇いは全くありませんでした。

所謂【日本版DBS】の導入に向けた検討を進める会議だそうで、その中で私が自らの経験を元に【被害に遭う事のリアル・被害後の影響や人生の軌跡】をお伝えする事により、仕組みの重要性の確認と共に、仕組み整備実現のために検討し、クリアしていくべき課題を見つけていくといったものとのことでした。


これまでの私の経験を素直にありのままにお伝えする事が仕組み作りのための役に立つのであれば…と東京へ向かいました。あっという間に出番が来て、私は霞が関ビルディング22階のこども家庭庁のフロアに立っていました。会議室内の案内された場所に立つと、小倉こども政策担当大臣が目の前に座っておられました。とんでもない場所にお邪魔しているという実感がないままにヒアリングが進み、気が付くと質疑応答までが終わっていました。20分ほどの事でした。


大臣他、構成員の先生方にも大変なご配慮をいただき、(私なりに)スムーズに気負わずお伝えをさせていただく事ができたと思います。もちろん私は素人で、不十分な説明や回答だったとは思います。けれども、これまでの経験とそれに関する想いや願いの部分は私なりに込めて、丁寧にお話しさせていただきました。何より当事者の声を実直に受け止め、受け入れ、向き合おうとして下さっている会議参加者の皆さまの熱い想いが伝わってきて、私が励まされる気持ちになりました。やりがいのあるお役目をいただき、勿体ないほどの貴重な体験をさせていただきました。予防と再発防止に向けた動きが被害者らの希望となり回復に繋がると信じています。


私は仕組み作りを進めて下さる先生方を信じてお任せしたいと思います。私にできることは、『被害の現実とその後長期に渡る被害の影響の継承』だと実感しました。当事者の声を届け続けたいと思いました。事実に基づいて取り組むことが基本だと思います。できるだけリアルな場で、“声”を聴いていただきたいと願います。  平野


こども家庭庁HPにて
有識者会議の議事録がご覧いただけます。
平野の発言は『18~22ページ位』です。

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霞が関ビルディングの22階、こども家庭庁 庁議室前にて スタンバイ ↓

声を聴きつなぐ会

【聴き合う、つながる、守り合う】 子どもが虐待・性暴力をはじめとする人権侵害から守られる、豊かであたたかい社会を作るために活動しています。 このため、子どもたちや保護者、地域の方の声を聴き、その課題を解決するための“つながり”を作り出す取り組みを行います。

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