冊子に記録しています
こんにちは、声を聴きつなぐ会の平野です。
私が過去の被害を振り返り、はっきりと“被害を認識”したのは30代前半のことでした。
きっかけは、とある市町の市民活動団体の活動展示物を見た事でした。
子どもが受けるあらゆる暴力防止に取り組んでいる団体の掲示の中に、“いじめ、虐待、盗撮、誘拐、性暴力・・・”とありました。
その時、かつての経験が『子どもが受ける暴力』というジャンルに分類されること、犯罪行為だということに気が付きました。
その日から、思い出せる出来事を少しずつ記録し始めました。本当に少しずつでしたが…。
書くことで多くの出来事が整理されていくような気がしました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
様々なきっかけが重なり、40代に入り被害告白をしてからは、より具体的に日々の出来事や想いをこまめに記録するようになりました。
教委からの聞き取り/加害者の退職/公文書の黒塗り/加害者とのやり取り/合意書/謝罪/要望書の提出/団体設立/先生方との意見交換…これまで一年一年…取り組みが進んでいく毎に様々な課題にぶつかりました。
けれども、1人またひとりと理解者や支援者が増え、知恵や協力を得て、ひとつひとつの壁を越えることができました。
そうしているうちに、この記録はいつか“教材”として活かすことができるのではないか?と思うようになりました。
自分がいつ死んでもいいように『記録を残したい』そんな想いを大切にしたくて、目安として年に一度のペースで“小冊子”として製本することにしました。
2019年頃から記録し始めて今日までに『サンプル冊子』は第四弾まで進みました。
現在は、第五弾の製本にむけて最終段階です。(2023年4月末現在)
ーーーーーーーーーーーーーーー
正直、素人が書いた、稚拙で不十分な記録です。
それでも、過去の被害事実だけでなく、解決に向けて活動してきたこれまでの約4年の出来事を丁寧に記録してきました。
そこで、メディアの方、出版関係の方にお願いがあります。
私たちの記録を活かす方法を一緒に考えていただけませんでしょうか?
被害を声にしづらい性暴力の解決には困難が伴います。
今の仕組みでは、予防策や再発防止策も万全とは言えず、被害を受けた誰もが平等に救われ守られるとは言いづらい状況です。
私やつなぐ会の取り組みは小さいけれど、スモールステップを積み重ね、多くの時間を費やして、多くの人が関わって…制度や文化や社会は変化していくものだと思います。
私たちが出会ってきたメディアの方はどなたも『なんとかしたい。早急に対策を打たなければ、また子どもが犠牲になる、性暴力の根絶は急務である。』と必死に発信をして下さっています。
私たちは彼らに支えられ、救われて来ました。繋がり合って、守り合ってきました。
私たちの“声”を広げる方法を真剣に一緒に考えて下さる方、ご連絡いただけますと幸いです。
どうか私たちにお力を貸してください。
<mail> koe.kiku.tsunagu@gmail.com (声を聴きつなぐ会)
0コメント